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2012.09.11 


価格.com研究ビジネスモデル編|食べログ・ぐるなび比較|

こんにちは、黒須敏行です。

最近話題の飲食店に新宿にできたロボットレストランというものがあります。総工費100億という煽り文句とともに、街頭を宣伝車が走っていますが気になったので試しに「ロボットレストラン 新宿」で検索をしてみると1番上に食べログが出てきました。

SEO対策が強い食べログ

口コミを見ると
・食事は弁当
・女の子のショーがメインコンテンツ
・ゴテゴテの内装と、ド派手な電飾のインパクトが凄い
ということがわかりました。

飲食店側にとっては良いことも悪いことも書かれているので、お店を探す判断材料として口コミはほんとに便利です。

今回はその食べログを運営している価格.comの特集です。
価格.comのビジネスモデルは

・企業広告
-集客支援(バナー、クリック広告課金広告)
-アクション支援(資料請求、店舗予約課金広告)
・企業へのデータ提供(DBを提供)
・ユーザー課金

の3つで成り立っています。

これらの土台となっているのが、圧倒的なコンテンツボリュームを持つサイト群です。コンテンツボリュームを担保させるためには集客施策が必要ですが、価格.comはウェブマーケティングの施策に対しての知見は日本でもトップクラスです。

日本トップクラスの流入量

今回は価格.comグループが運営するサイト、食べログのSEO対策を中心に研究しますが目的は2つあります。
ひとつ目は大規模なサイトの集客対策の最良の実践方法を理解すること。
そしてふたつ目はウェブサービスの参入障壁の作り方を理解することです。

 

章立てとしては
・食べログのビジネスモデル
・食べログのSEO対策
・ウェブサービスの参入障壁の作り方
という形で進めていきます。

 

■食べログのビジネスモデル

日本の主要グルメ検索サイトは食べログ、ぐるなびですがビジネスモデルが多少異なります。ざっくりと説明すると
食べログはユーザー課金+企業広告(集客支援、アクション支援)
ぐるなびは企業広告+EC課金

という違いです。

食べログには有料会員サービスとして店を人気順にソートできるプレミアム会員というサービスがありますが、ぐるなび・ホットペッパーはユーザーからの課金は行なっていません。ぐるなびはECをやっていますが、サイトがそもそも異なります。

この3社は事業そもそもの成り立ちやゴールが多少異なっています。それを始めにお話します。

 

■それぞれのゴール

・ぐるなび
ぐるなびはレストランのサポーターであるということをぐるなびコーポレートサイトで銘打っています。
飲食店選びのための情報をネットユーザーに届けることで飲食店の販促をサポートすることはもちろんですし、飲食店の経営や食材商材調達のサポートなども行なっています。
そのためぐるなびは飲食店のサポートを川上から川下まで行なっているといわれています。

・食べログ
食べログの事業目的はお店選びで失敗したくない人のためのグルメサイトを作ることです。
そのためお店選びに必要な情報を充実させるという戦略が最優先の課題になります。

各々事業ゴールが異なるため事業規模やリソースの規模も異なります。ぐるなびのビジネスモデルで重要なことは何よりも一つでも多くの飲食店とのアカウントを持つことです 。そしてサイトや紙による集客サポートを行うことで、媒体の掲載費などを頂戴しています。そのため営業担当者の数が大きく違います。

価格.comグループ自体の社員が約300人に対して、ぐるなびは1254人です。食べログの社員はおそらく100人前後でしょう。

こういった違いは何によるものでしょうか。
それは各社の強みに起因するものです。

■各社の強み

・ぐるなびの強み

ぐるなびは元々交通広告の会社が一部門として始めたビジネスです。
1985年の公衆回線自由化の際に駅に専用端末を設置して、飲食店やブライダル情報を取得できる商品を開発していましたが、端末であったインフラをインターネットに切り替え加盟店を増やしこれまで成長してきました。
成長の要因となってきたのは地道な営業スタイルです。
当初は月3000円の掲載費を1店舗ずつから頂戴していき、後にアカウントエグゼクティブ制と呼ばれるクライアント毎の専門の営業担当者が販促プランを提案するという形に移りました。

・食べログの強み

それに対して食べログの運営母体である価格.comの成り立ちは創業者の槙野光昭さんが、PCのメモリー営業という仕事を辞めて始めた事業です。メモリーは今でもそうですが、会社毎の商品性能が外から見出しにくく価格競争になりやすい商材の一つでした。そのため競合のメモリ価格が1円でも安いかどうかをチェックしていた時に、価格を比較した情報に価値があるのではないかと考え事業化したという経緯があります。
人を多く集めて、人気のサイトになれば広告も入るという発想がまずありました。そのため価格.comの初めての売上はサイト開設1年目後に入金された広告掲載費30万円だったというエピソードがあります。

これまで圧倒的に多くの人が集まるサービスを作り、それらを広告媒体化させていきながら成長してきたのが価格.comです。
飲食店探しといえば「食べログ」という状態を作り上げながら、広告媒体・ユーザー課金媒体としての価値を高めていくというモデルを作るのがそもそも上手ということがいえます。

■ビジネスモデルによるコンテンツの違い

食べログの事業目的はお店選びで失敗したくない人のためのグルメサイトを作ることです。
最近は企業広告の営業の影響もあると思いますが誹謗中傷に近い口コミに対しては削除処置などもとられるようですが、飲食店が目を背けたくなるような口コミも食べログでは確認することができます。
企業とユーザーと媒体というパワーバランスを比較するとこのような形になります。

これは口コミという情報をどう扱っているのかを見ることで確認ができます。
例えばぐるなびは店舗のメニューの口コミをランキング形式で見ることができます。

星による評価はメニューに行うことはできますが、店舗にすることはできません。もちろん評価順のソートなども現在はすることができません。(2012年9月現在)

店を評価で並び替えることができるのは食べログだけ

これらを見てどの媒体に情報が集まりやすいかは想像ができるでしょう。
売上の規模などは桁がひとつ異なりますが、ビジネスモデルの構造上ユニークなコンテンツが集まりやすいのが食べログになっています。

次回以降食べログのSEO対策についての解説を行なっていきますが、そもそもこれらのビジネスモデルの違いが食べログの大きなアドバンテージとなっていることを是非覚えておいておいてください。

それではまた次の記事でお会いしましょう!
記事が面白かった、参考になったという場合は「イイネ」や「はてぶ」を是非お願いします m(__)m

集客改善、コンバージョン率改善などお気軽にお問い合わせください。

お電話でのご相談窓口はこちら 03-5428-3177

この記事の著者

黒須敏行

コンサルタント

女性向けポータルサービスのPVを30万から150万へ改善、リサイクル会社の新規事業の年商を新たに2億創出、賃貸オフィス仲介会社の反響数3倍改善などの実績があります。検索流入数とコンバージョン率の改善が得意です。

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