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2016.06.29 

SimilarWeb(シミラーウェブ)で他社のPVがなんとなくわかった。じゃあ次どうしよう?という方に伝えたい競合調査ツールとの付き合い方

図11

シミラーウェブのような他社のPVや検索流入ワードが見れるのは単純に面白いですよね。

最近私がよく利用するのは有料版のahrefsです。

他サイトの自然検索経由の流入ワードや出稿しているキーワード広告の出稿キーワードや広告文を見ることもできます。ただしデータ量が少ないと結構ずれたものがでますし、モバイルデータの取得はもっとずれます。※ahrefsはモバイルデータがとれません。

あと有料版のシミラーウェブであれば他社の広告クリエイティブも確認ができます。

参考記事【SimilarWebバージョンアップ】競合のバナー広告、その先のLPまですべてがわかるように

そもそもなんですがこういったツールをどういった目的で利用するのが良いのでしょうか?

今回はその辺りのことを話したいと思います。

結論としては

・コンテンツ企画の発想が広がる
・企画を考える際の時間の短縮になる
・広告分やランディングページ訴求の発想が広がる

このあたりが価値だと思います。ひとつずつ説明しましょう。

 

 |どんな切り口でコンテンツを用意すべきか?がわかる

単一ワードで検索をかけて、上位に掲載されるURLをピックアップしシミラーウェブで調査します。

ここで流入数と参照元の比率が高いものをピックアップしましょう。

こういったサービスは自然検索流入改善に力を入れている可能性があります。

これらの流入ワードと自社サイトとのそれを比較して何のコンテンツを作るべきか?という会話ができます。

またこれらのキーワードとキーワードツールを使ってリストアップしたものを合わせればどんなキーワードを抑えていくべきかどうかの指針になります。

これはアイデア発見の価値ですね。ただし注意点がいくつかあります。

-キーワードのビジネス貢献度はわからない

後ほど説明しますが、流入はあることはわかるものそれがビジネス貢献するのかどうかはわかりません。

-分析対象が正しいとは限らないケースがある

ウェブマーケティングが遅れている業界のトッププレイヤーは手法が古かったりするので参考にならないケースがあります。

外からSEOに力を入れているかどうかを見極め、ユーザ関心が抑えられているサービスをチョイスしたうえで分析にかけることが重要ですがありますが、ツールでそれはカバーができません。

例えばリクルート社が運営する調整さんというスケジュール管理サービスがありますが様々なイベントや部活毎に大量にLPを用意しています。

調整さんLP

おそらくですがシミラーウェブやahrefsを使ってキーワードを発掘していないでしょう。なぜならそもそもそういったことを発想するプレイヤーが同じ業界にいないからです。

他の業界の手法や、ユーザの行動から着想を得るといった思考のジャンプが必要になりますがツールでは解決ができません。

 

|ビジネス貢献がある広告キーワードって何?がわかる

検索流入が大きいサービスの検索流入ワードを抑えても、それがビジネス貢献につながるものなのかはわかりません。

というのは検索エンジン上では並列に掲載されていても、ビジネスモデルが異なるケースが少なくないためです。

例えばPVを大量に稼いでアドセンスなどのネットワーク広告や純広告で稼ぐモデルであれば、どんな検索ワードの流入でも1PVあたりの価値は同じです。

ただしユーザに購入や資料請求などの行動を促す話になると

・どんな気持ちで訪れてもらい
・どんなコンテンツを体験してもらい
・どんな行動をしてもらうか

というシナリオが必要になってきます。こういった構造の違いから両者の検索流入は同じ1PVであっても意味が異なります。

また後者であればキーワード広告を出稿しているケースがあります。

キーワード広告を継続的に続けていることは広告効果が出ている可能性があると考えられるので、ツールを使うことでビジネス貢献が高いキーワードが発掘できます。

ただしここにも注意点があります。

-同じキーワードで出稿をしても成果が出るかどうかは別物

年間で数十億のウェブマーケティング予算に携わっている友人にこういったツールの価値を相談してみました。

【黒須質問】
他サイトのオーガニックと広告キーワードが取得できる価値って
・成果につながるワードがわかる
・キーワード調査時間短縮
以外にあるかな?

友人回答
細かい話で言うと、成果出るかどうかは自分らのサイトの質にかなり依存するから、どんな広告文つかってるかとかどんなLPにしてるかとかをすぐに見れるのは助かるなぁ。

ツールでわかるのはあくまで他社が広告出稿している事実であって、ひょっとしたら成果はそれほど出ていないかもしれませんし自社では全く出ないものになるかもしれません。

まずは小さく試して成果を見てみるのが良いです。

あとコメントにあるような他の広告クリエイティブを見て参考にするのは便利ですよね。

 

 |どのようにツールと付き合えば良いのか?のまとめ

まとめましょう。

どのような切り口でコンテンツを用意すべきかがわからない
・シミラーウェブやahrefs、キーワードプランナーを組み合わせてキーワードをリストアップ
・分析対象が広告ビジネスモデルなのかアクション課金なのかは要注意

どんな広告キーワードで出稿すべきかがわからない
・同様にリストアップ
・成果がでるかはわからないので小さく試す

どんな広告文、広告クリエイティブにすべきかがわからない
・両ツールを参考に企画を推奨

こんな感じで付き合うのが良いでしょう。

注意点としてはシミラーウェブはモバイルウェブを対象とした分析はデータが微妙ですし、ahrefsに至ってはモバイルの流入を見ることはできません。業界にもよりますがモバイル流入は今後加速度的に増えるのでこのあたりを差し引いて考える必要があるでしょう。

それではまたこの場所でお会いしましょう!

集客改善、コンバージョン率改善などお気軽にお問い合わせください。

お電話でのご相談窓口はこちら 03-5428-3177

この記事の著者

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コンサルタント

女性向けポータルサービスのPVを30万から150万へ改善、リサイクル会社の新規事業の年商を新たに2億創出、賃貸オフィス仲介会社の反響数3倍改善などの実績があります。検索流入数とコンバージョン率の改善が得意です。

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