こんにちは。アルコ編集部です。

皆さんは「CAFY（カフィー）」というお料理レシピやカフェ、インテリアなどの情報を発信しているキュレーションをご存知でしょうか。DeNAが運営しているこのメディアはサイト上で様々な料理のレシピを画像付で説明しているだけではなく、料理を作っている過程を簡単な動画にまとめ、facebookで拡散させるなどし認知を広げています。

私もよくfacebookで見かけるので、ほとんどの流入がfacebook経由からではないかと思っていたのですが、シミラーウェブで調査をしたところ、90%近くがオーガニックからの流入でした。

また、2016年の6月から9月にかけて、流入が約2倍になっています。

調査していくにつれわかったこととして、CAFYは3～5月にかけてサイトの構造を大きく変更していました。このサイトの改修によって、オーガニックからの流入が飛躍的に伸びたと考えています。そこで今回はCAFYがどのようにして流入を2倍にしたか分析したいと思います。

着目した点は大きくわけて3つ

・大カテゴリーの構造化

・記事に目次を設置

・記事コンテンツの強化

大カテゴリーの構造化

CAFYはサイト改修の前後でサイトの階層を大きく変更しています。

<サイト改修前>

サイト改修前は大カテゴリーの配下に記事詳細ページが紐づくという構造になっていました。

<サイト改修後>

改修後には大カテゴリーの配下に中カテゴリーを設定しています。中カテゴリーを設置し構造化させることで、大カテゴリーを整理することができ、googleから高い評価を受けやすくなります。また中カテゴリーで記事数が多くなってしまった場合は、タグにより構造化をさせ、小カテゴリーとしてさらに細分化をしています。

小カテゴリーにおいてもこのように、記事数が多くさらに細分化できるページについては分類をしています。
例:食材カテゴリー（https://cafy.jp/tag/3736）

レシピ系サイトで圧倒的地位を確立しているのが「クックパット」。クックパットの強みは様々な料理に関する検索ニーズに合わせて、対応するページを所有していることですが、CAFYのカテゴリーの構造化はこのクックパットの戦略も視野に入れているのではないかと考えております。

<cookpad>

改修後のCAFYにおいても食材毎に対応ページを生成しています。

<CAFY >

クックパット、CAFYともに5つの検索ニーズに合わせて、ページを生成しています。

・料理名（カレー）

・料理の種類名（肉料理）

・食材×レシピ（ほうれん草 レシピ）

・イベント×レシピ（ハロウィン レシピ）

※ただしCAFYはレシピカテゴリーではなくイベントカテゴリーにて生成

・ノウハウ（時短や保存方法）

順位はやはりクックパットが圧勝ですが、ユーザーのニーズに合わせてページを生成することで後発ながら、上位表示されているページも多数ありました。

記事に目次を設置

記事詳細ページに関しては文字数・画像数を大幅に増やし、記事の上部に目次を設置しています。
過去にアップをしていた低品質な記事は削除し、コンテンツとして十分なものは、目次を設置し再アップをしています。

記事コンテンツの強化

またCAFYは注力している記事を随時更新しています。

例えば、《コストコ2016最新おすすめランキング》必ず買いたいジャンル別90選♪」という記事は過去何度も記事を更新しており、大きく分けて

・見出しの数
・コンテンツ量
・タイトルや見出しの表現

の3つを変更しています。
キーワード:コストコ
掲載当初の順位:7位

アップ当時の記事の見出し数は全部で7つ。総アイテム数は25アイテムでした。

その後も定期的にコンテンツのリッチ化を行っていき、最終的にはコストコというキーワードで7位から3位まで順位を上げています。

まとめ

・大カテゴリーの構造化
・記事詳細ページに目次を設置
・流入の増えそうな記事は随時更新

以上3点がCAFYが改修後に行った施策といえるでしょう。
こういった施策によって記事を作らなくてもLPが用意されますし、カテゴリによって記事が整理されることで検索エンジンもサイト全体の情報を認識しやすくなります。カテゴリ整理は手間はかかりますが検索流入に良い位影響を与えるものなので取り組んでみて頂きたい施策です。

今後、記事が増えるにつれて、CAFYのサイト構造がどのようになっていくか注目していきたいですね！