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2016.10.12 アルコ編集部

PIXTA(ピクスタ)の営業利益率を昨対比で50%以上押し上げたSEO施策とは?

ピクスタFVアイキャッチ画像皆さんは『ピクスタ』というWebや広告の画像素材を提供している企業を知っていますか?

アマチュアのクリエイターから画像素材を提供してもらい、Web上でカスタマーに販売し、発生する売り上げをピクスタとクリエイターでレベニューシェアするという、アマチュアクリエイターの画像素材販売に特化している日本では数少ない企業です。ピクスタビジネスモデルピクスタのビジネスモデルは大きく分けて2つあります。
一つは各素材を単品販売し、報酬を受け取るフロー型モデル。
もうひとつは、カスタマーから毎月支払われる金額に応じた利用回数の中から素材を自由に選んで利用してもらう定額制のストック型モデルです。

決算短資ピクスタキャプチャ

平成28年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
決算によるとSEOによって営業利益が改善したようですが、今回はどういった施策を打ったのかを考察することが目的です。

ピクスタスライド差し替えver2

結論は、『大幅なディレクトリ構造の変更』によるものと考えていますが、ピクスタがリニューアル時に行ったSEO改善について

・キーワード
・コーデング

を中心に、いくつかの観点から整理していきます。

ユーザの検索ニーズにあわせたキーワード選び

条件×掛け合わせキーワードボリューム
まずキーワードについて
集客のメインターゲットとなるカスタマーがどんなキーワードで検索するのか?
というところから見てみましょう。

主にピクスタのターゲットであるカスタマーの検索パターンは、上記スライドのような条件と「写真素材」、「イラスト素材」、「画像素材」を掛け合わせて検索することがメインです。

この掛け合わせキーワードは、キーワードプランナーでgoogleの月間検索数を見ると、おおよそ同じぐらいの検索数なので、全て対策する価値のある掛け合わせキーワードだと言えます。

大幅なディレクトリ構造の改善

 

キャプチャ上キャプチャ下次に、コーディングについてです。

リニューアル前のサイトで各種条件掛け合わせのキーワードで流入を獲得するためには

・対策キーワード「画像素材」に対応したページがどこにも存在しない
・SEOの基本である「対策キーワードは1ページにつき1キーワード」が守られていない

という大きな課題がありました。

しかし、リニューアル後のサイトでは『コンテンツの構造化』が行われており、徹底的な下層ページの作り込みがされたことによって、先ほどの課題が全て解決されています。
(コンテンツの構造化とは、キーワード同士の関係性を考慮しつつ、整理していくことを指しています)

コンテンツの構造化によりコンテンツが階層化された

ピクスタ階層化リニューアル前のサイトと、コンテンツの構造化が行われたリニューアル後のサイトのカテゴリー数を比較してみると、差は歴然です。

ピクスタのカテゴリーは「人物」の他にも様々あるので、結果として大規模なディレクトリ構造の改善が必要となるわけです。

ちなみに、コンテンツの構造化を行っていくと、新しいランディングページを用意する必要となる場合があります。その際に直面する事が多いのが、
「他のランディングページと差別化が図れるほどのコンテンツ量をどのようにして用意するか?」
という問題です。

私の仮説では
クリエイター向け情報サイトPIXTA Channel
というオウンドメディアで、
カスタマーの需要が高い素材の情報をクリエイターに定期的に提供し、コンテンツ不足を解決していったと考えています。
pixtaチャネル例えば、1月検索キーワードの列を見てみると「桜」、「バレンタイン」、「節分」などの時期が影響しそうなキーワードの中に

「食卓」
「メンズエステ」
「握手」

といった1月と関連がないキーワードが存在していますが、リニューアル前のサイトには対応するページは存在していません。

そしてこれらは、2月と3月にも共通しています。

また、ピクスタのビジネスモデル上の課題の解決策としても、このような価値の高い情報提供を行うことはとても効果的です。

①クリエイターが集まる
②コンテンツ不足が解消される
③選べる素材の種類が多いのでカスタマーが増える
④カスタマーが多いのでクリエイターがさらに集まる

という良い流れを生み出す事ができるだけではなく、クリエイターを自社で囲い込むことができる状況は、他社にとっての大きな障壁となっていきます。

最後に

今回はピクスタがリニューアル時に行ったSEOについて

・キーワード
・コーデング

を中心に、いくつかの観点で整理していきました。
外から見るピクスタの課題感としては、大量の下層ページにどのようにリンクを集めるかです。
今後のピクスタの動きに注目ですね!

それではまたこの場所でお会いしましょう!!

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この記事の著者

アルコはインターネットマーケティングのコンサルティング会社です。このブログではインターネットを活用した企業の経営改善に関するノウハウををお届けします。

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