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2015.09.09 


月間17億PVの海外版ハフポストの成長要因はSEO

 

huffingtoncapture

ハフポスト(ハフィントン・ポスト)は月間PVが17億ありますが、SEOの王者と呼ばれるほど検索経由のトラフィック増加に力をいれてきた会社です。ポールベリーという天才CTOが検索流入を短期間に伸ばしたということがこちらで紹介されています。

ハフィントン・ポストの衝撃
http://www.amazon.co.jp/dp/4048918133

また本人のインタビューを読むといかに広告費をかけずにサービスを成長させることを重要視してるのがわかります。このあたりの事情はクックパッドが重なって見えます。

My definition of viral is: We don’t spend on marketing and ads. And that was another point of pride at Huffington Post. We never spent on SEM, it was always SEO.We never went and bought Facebook ads, we just did really well at social. These things have to have their own organic growth, where they hit this mark where you see them growing by themselves.
http://goo.gl/aUhN6Z

2年前に朝日新聞社がハフィントン・ポストと共同出資した日本法人が日本版ハフポストがリリースしましたが1億PVを突破したようです。

ハフポスト日本版1億PV突破、私たちが目指すこれからのジャーナリズムのあり方
http://www.huffingtonpost.jp/tomoko-nagano/huffpost-one-hundred-million_b_7953716.html

書籍『米ハフィントン・ポストの衝撃』によると彼らのSEOの方法は、ユーザのトレンド・キーワードを常に分析しそれらのキーワードに対応したコンテンツを投下し、チューニングを高速で回すことで成長させたと書かれています。

またそういった運用体制に特化したCMSを独自に開発しており、それもハフィントン・ポストの強みのようです。

日本版のハフィントン・ポストもCMSは同じなのでトレンド・キーワード毎に記事を作るという運用は行っていると思いますが、大量の情報を整理することで検索流入を伸ばす施策は海外版のそれを見比べると微妙だといわざるをえません。

メディアの流入を増やすために必要なポイントが抜け落ちており、少しもったいないなと感じます。

このあたりの話は大量の記事によって検索トラフィックを稼ぐようなビジネスモデルのサービスに参考になると思うのでひとつづつ解説しましょう。

 

|カテゴリ整理が甘いハフポスト

前提としてハフポストのような記事を増やし広告価値を高めていくビジネスモデルの検索流入を増やすためには

・ユーザの関心を抑えて
・記事を用意し
・大量の記事を分野毎に整理し
・カテゴリページにリンクを集める

というプロセスが必要になります。

例えば政治、経済のカテゴリを見ると海外版は細かく情報を整理しているのがわかりますが

海外ハフポストカテゴリ

日本版は全て同じカテゴリを表示させていることがわかります。大量の情報はカテゴリ化させることで、新しい検索流入を見込めるだけでなくクローラーの回遊性を高めることができますが差があることがわかります。

ハフポストカテゴリ

また海外版は重要なコンテンツのディレクトリが浅いです。

ハフポストディレクトリ比較
日本のハフポストもなどの重要コンテンツは階層が浅いですが、海外版ほどカテゴリ化が徹底できていません。これはまだ記事の投下数が追いついていないという背景もあるでしょう。

そして日本版はタグで記載されるURLと飛び先がキーワードによってリダイレクトがかかるようになっていますが

転送設定

海外版は直リンクになっています。

海外版ハフポスト直リンク

ほんのちょっと差なんですが、大規模なサービスはこういった「塵も積もればの施策」が馬鹿になりません。

 

|タグの管理方法がおざなりになっているハフポスト

海外版、日本版ともにタグは自動的に生成されるようになっているようです。

この運用方法の問題はコンテンツが同じようなURLが多く発生することです。

 

ハフポスト重複

上記のようなコンテンツは両方とも情報が少ないのでnoindexをかけるべきですが、そういった工夫はありません。一方海外版はコンテンツが少ないページにnoindexをかけていることがわかります。

海外版noindex

アメリカ人の半数以上が利用するという動画配信サービスNetflixがどのように情報を分類しているかの解説記事が非常に面白いんですが、情報整理の方法自体をトレーニングして運用していることがこちらに書かれています。

Netflix視聴の75%を支えるオススメ機能の秘密
http://kazuyonakatani.com/netflix/

タグを設置のルールを決めないとコンテンツが乏しいページや、重複が発生するためこれも参考にしたほうが良いです。

回避方法がこの記事では非常にわかりやすく解説されています。是非参考にして欲しいです。

タグページの乱立を防ぐ仕組みとシステムの組み方
https://blog.core-j.co.jp/auto-tag-check  

 

|どうして日本版ハフポストのSEOは海外版と比べて劣るのか?

日本版ハフポストのSEOがこのようになってしまっているのは構造的な要因がいくつかあると思っています。

・海外版は資金が無かったからSEOに頼らざるをえなかったが、日本版は資金があったのでソーシャルメディアへの投資ができた
・昨今ネットにおけるユーザの行動時間のシェアが検索からソーシャルに移っていっているのでソーシャルを強化するほうが合理的
・朝日新聞のような紙のビジネスモデルが強い組織には技術とマーケティング両輪がわかる人材がいない or 評価されない

このあたりなんじゃないかなと。

SEOというマーケティングは
大量の情報はあるが、ユーザの関心毎にそれらが整理されていない
という状況で価値を発揮しやすい手法です。

なのでハフポストのような記事が大量に積み上がり広告価値を上げていくようなビジネスモデルのサービスで、記事が整理されてないという状況は検索流入を大きく増やせるポテンシャルがあります。

またここで紹介した方法は検索エンジンのアルゴリズムの裏をかくといった類のものでなく極めて王道の施策なのでアルゴリズム変動のネガティブインパクトも少ないです。

ただしこの方法は非常に手間がかかるという欠点もあるので

「金は無いがシステム改善できるスピードと技術力はある」みたいな会社は優先的に検討すべきでしょう。

それではまたこの場所でお会いしましょう!

集客改善、コンバージョン率改善などお気軽にお問い合わせください。

お電話でのご相談窓口はこちら 03-5428-3177

この記事の著者

黒須敏行

コンサルタント

女性向けポータルサービスのPVを30万から150万へ改善、リサイクル会社の新規事業の年商を新たに2億創出、賃貸オフィス仲介会社の反響数3倍改善などの実績があります。検索流入数とコンバージョン率の改善が得意です。

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